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−続・ガラス原料あれこれ(29)−
 
[「和色」=日本の色の話]

来週から10月です。今年はいつまでも暑かったですが、
ようやくここへ来て涼しくなってきました。
10月は衣替えの季節です。季節は本当に律義者です。

このところガラスの基礎的な話が続きました。
少し話が固くなりましたので、今回は感性の部分のお話をします。
当社のサングラス・ビレットは、主にキャスティング技法
(型を作ってそこにガラスを入れて鋳込む)などの
コールド・ワーク(冷たい状態でガラスを加工する)向けの
ガラス素材です。そのままの色調が維持されるケースが
多いので、薄い着色にしてあります。
ついでに、サングラス・フリットは、ホット・ワーク
(吹きガラスのようにガラスを熱い状態で加工する)向け
のガラス素材です。透明なスキ生地と合わせて使うケースが
多いので、濃い着色をしてあります。

そのサングラス・ビレットで、現在新しい色のシリーズを開発中です。
題して「和色」シリーズとして、日本の色を揃えるつもりです。
いまのところ候補としては、
水浅葱(みずあさぎ)・・渋い水色。浅葱とはねぎの青い部分のこと。
苔色(こけいろ)・・文字通り苔のイメージです。
鉄納戸色(てつなんどいろ)・・江戸の色で、藍染よりもっとくすんだ色です。
一斤染め(いっこんぞめ)・・着物の染色の色で、淡いくすんだピンク色です。
二藍(ふたあい)・・藍に紫が少し入った色です。
蜜柑色(みかんいろ)・・文字通り日本の蜜柑の色のイメージです。
利休鼠(りきゅうねずみ)・・少し緑がかった鼠色です。

▼下記アドレスにてテストピースの色をご覧いただけます。
http://www.glass-kougeihiroba.jp/arekore/news-arekore/wa-iro.htm

これまでの色がいわば「パステル・カラー」の涼しい色とすば、
今回の「和色」シリーズの色は、日本固有の微妙な
色合いになっています。
商品化まで、もう少し時間がかかりますが、是非ご期待下さい。
また、ご希望の色があれば当社宛てのメールをお待ちしております。
(必ずしもご希望に添えるかどうか、わかりませんが)
最近、日本的なものがどんどん見直されています。
「京都ブーム」もブームというより、完全に定着したものになりました。

日本人ですから、やっぱり日本的な情緒を大切にしたいですね。
さあ今夜もワインを飲むぞ!って。(^^;;


 
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