Backnumber
−続・ガラス原料あれこれ(92)−
 
[和色のフリット新色 藍鼠(あいねず)]
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)

新年あけましておめでとうございます。
昨年の大震災は日本中を大きく揺るがし、
たくさんの人が本当にいろいろなことを
考えた1年であったと思います。
ガラス業界もレアアースが急騰し、
先の見えない状態が続いていました。
2012年はオリンピックも開催されます。
今年こそ明るい希望の1年でありますように。

さて、今回のテーマは久々の新色のお話です。
フリットシリーズの和色に、新しい色が仲間入り
します。
現在フリットシリーズの和色は、
「蘇芳色(すおういろ)」、「抹茶色(まっちゃいろ)」、
「鉄納戸(てつなんど)」、「利休茶(りきゅうちゃ)」、
「紫苑色(しおんいろ)」、「鈍色(にびいろ)」、
「浅葱(あさぎ)」、「苔色(こけいろ)」、
「銅赤(どうあか)」の9色です。
キャスティングシリーズから始まった和色ですが
フリットシリーズでもご好評頂いております。
やはり日本の伝統色は日本人の感性を揺さぶるのですね。

さて、そんな和色に加わる新しい色は「藍鼠(あいねず)」
です。読んで字の如く、藍色を帯びた鼠色です。
鼠色=灰色のことですが、火事の焼け跡を連想させるので
江戸時代ではあまり「灰」という字は用いられず、
灰色系の呼び名に「鼠」と言う字をあてたと言われて
います。
特に「何々鼠」と鼠色の種類が増えてきたのは
江戸の中期〜後期頃で、「葡萄鼠」「深川鼠」「柳鼠」など
その数は百を下らないそうです。
江戸時代では庶民に高価な色は禁じられていましたが、
茶系・鼠系・納戸系はのちのちまで制限外の色として
使われていましたので、流行の色として様々な種類が
生まれたのかもしれません。

今回の藍鼠はこれまでのスモーク系の中でも
着色が濃く、茶色や緑に寄っていない
すっきりとした色に仕上がっています。
落ち着いた暗さの鼠色に、和の伝統色の中でも
最も庶民に身近で好まれた色である藍色が
加わり、色に深みと爽やかさが生まれました。
●案内ページ 
 http://www.sunglass-shop.jp/html/news/news120131.htm

販売の種類はフリット(4粒度)・ロッド・
カレットS(水砕品)です。
まもなくネットショップでも販売を開始いたします。
その際はネットショップのトップページで
お知らせいたしますのでご確認ください。

皆様からもどんどん色の種類を増やして欲しいとの
声を頂いております。今後も和色をはじめ新しい色を
開発していきたいと思います。
本年もサングラスカラーをどうぞよろしく
お願い致します。

また、先月号のメールマガジンですが
当社の都合により急遽お休みさせて頂きました。
楽しみにされていた皆様、突然の休刊で
本当に申し訳ありませんでした。
今年も皆様に楽しんで頂けるような耳より情報を
お届けしたいと思いますので、メールマガジンも
合わせてよろしくお願い致します。



※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)

 
HOME会社概要全国ガラス工房案内ガラス原料あれこれメルマガ受付イベント案内リンク集工房求人コーナーお問合せサイトマッププライバシーポリシー

サングラスショップ 三徳工業株式会社 株式会社サングラス
ガラス工芸に関する商品や消耗品、ガラス製品のショッピングサイト。 ガラス全ての元となる「サン・グラスバッチ」の製造販売をしています。 ガラス化したもの(フリット、ロッド、ビレット)の製造販売をしています。