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−続・ガラス原料あれこれ(91)−
 
[フリット粉砕のお話]
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)

11月ももうおわり。
すっかり街路樹も色付いて、ぐんと冷え込むように
なりました。冬の到来も間近ですね。

さて、今回のテーマは「フリット粉砕のお話」です。
皆様ご存知の通り、当社ではサングラスカラーの
商品としてサングラスフリットを販売しています。
M−1、K−0、K−1、K−2の4種類の粒度があり
吹きガラスやフュージング、パート・ド・ヴェールなど
幅広い技法でお使いいただいています。

では、そのサングラスフリットはどのようにして
作られているのか?
フリットの元となるのはカレットS(水砕したガラス)です。
カレットSを「ロールクラッシャー」という粉砕機械で砕きます。
砕いたガラスを大型の篩い機で4粒度に篩い分けします。
篩い分けが終わったフリットは粒度ごとに袋詰めし倉庫で
保管されます。

粉砕・篩い分けする際に最も気をつけなければならないのが
「コンタミ」と呼ばれるゴミや異物の混入です。同じ機械で様々な
色ガラスを粉砕・篩い分けしていますから、前に粉砕した色が
次に粉砕する色に混ざらないよう念入りに掃除をし、
細心の注意を払って作業を行なっています。また、粉砕する前に
カレットSの状態で一度篩いにかけ、カレットSの中の細かい部分を
落としています。カレットSの細かい部分には鉄分やゴミなどが
混入しやすく、そのまま粉砕すると出来上がったフリットの中に
入ってしまう可能性があるからです。
また無色透明のAスキに関してはどの色よりもコンタミが
あってはいけませんので、Aスキ専用の篩い網を使っています。

このようにして出来上がったフリットは、出荷する前に
サングラス棟の担当者が目視検品を行い、ようやく皆様のもとへ
お届けとなります。

ネットショップではAスキフリットの在庫切れが長らく続いており、
皆様にはご迷惑をお掛けしておりました。サングラス棟へ業務を
集約して5ヶ月、ようやく粉砕・篩い分け作業が順調に行えるように
なりました。現在Aスキの在庫も揃っております。
今後はいつでも皆様にご注文いただけるようどんどん在庫を
作っていきたいと思っています。

明日から師走です。
今年も残すところあと1ヶ月になりましたね。
こたつにお鍋でぬくぬくしたいところですが、
寒さに負けずもうひとふんばり、社員一同
今年も最後まで走り抜けたいと思います。


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