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−続・ガラス原料あれこれ(98)−
 
[冷房と節電とガラス]

※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)

7月もおわり。
梅雨が明けると同時に一気に日本中が
猛暑となりました。うだるような暑さが
続いています。
毎日ニュースで熱中症にはご注意を!と
流れていますね。屋外はもちろんのこと、
屋内にいても油断は禁物で、例えばエアコンを
使用していても節電等で設定温度を高めにして
いた場合、気づかぬうちに体の水分を失っていて
熱中症を引き起こすことがあるそうです。
適度に冷房を使い暑さを避け、こまめに水分補給を
行うことで熱中症を予防しましょう。

さて、今回はそんな冷房と電力とガラスの
お話し。暑い夏に活躍するのが冷房の為の
エアコンですが、この為に消費される電力は
相当なものです。特に昨年からは電力不足が
懸念されて節電が求められてきました。
ですが無理をして過度の節電を行うと、逆に
熱中症になってしまったりします。

そんなときに役に立つのが熱線遮断ガラスです。
熱線遮断ガラスとは太陽光(熱線)を遮断して
室内に入れないようにする効果を持ったガラスです。
ビルや住宅の窓ガラスによく使われており、
太陽光が入ってこない分室内温度が上がらず
結果的に冷房効果を上げる役割を果たします。
この熱線遮断ガラスには「熱線吸収ガラス」と
「熱線反射ガラス」の2種類があります。

「熱線吸収ガラス」は鉄イオンを含むガラスで、
この鉄イオンが熱線を吸収し制限するので室内に
入る日射が減り、冷房の負担を軽減するわけです。
鉄の他にコバルトやニッケルを入れてグリーンや
ブルー、ブロンズなどの着色をして装飾的な感覚を
与えるようにしてあるものもあります。

一方、「熱線反射ガラス」は太陽エネルギーを反射する
膜を複層ガラスの内面にコーティングしたもので、
太陽光の一部を反射して室内に入るのを防ぐことに
よって冷房に必要な電力を少なくしてくれます。
高層ビルで窓ガラスが鏡のようにキラキラ光っている
のはこの「熱線反射ガラス」を使っているからです。

この夏の暑さはまだまだ続くと言われています。
今から家のガラスを熱線遮断ガラスに変えるのは
難しいかもしれませんが、窓際にすだれを立てかけるなど
ちょっとした工夫で太陽光をやわらげることができます。
「暑い」夏もいよいよ本番ですが、オリンピックが
始まり、もうすぐ甲子園開幕と、「熱い夏」にも注目です。
暑さと上手く付き合って、熱い夏を楽しみたいですね!



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