Backnumber
−続・ガラス原料あれこれ(64)−
 
[あれこれのこれまで]
※(続・ガラス原料あれこれは当社のメールマガジンのバックナンバーです。)

今年の夏はあっけなく終わりそうです。
夏の盛りは、ほんの10日ぐらいしかなかった気がします。
温暖化が本当に心配です。

さて、今回のテーマは「あれこれのこれまで」です。
このメールマガジン、「続ガラス原料あれこれ」も今回で
実に64回目です。
毎月1回発行で、開始が2004年4月ですから、いつの間にか
5年以上経過したことになります。
これまでのバックナンバーは、ご承知の方も多いと思いますが、
ガラス工芸広場の「ガラス原料あれこれ」のページに
掲載されています。
「6.ガラスの用語集」までがHPのために書いたもので、
それ以降が、この「続あれこれ」のバックナンバーとなります。
過去の記事はこちらです。
http://www.glass-kougeihiroba.jp/arekore/index.html

このコラムは、ガラス原料に携わる者として、原料屋の立場
から見たガラスの色々な知識、情報などを皆様にわかりやすい
形でお伝えしようと始めたものです。
先日も、ガラス工芸作家の方とお話していたら、これまでの
量が増えすぎて、どこに何が書いてあるか探しづらくなっている
とのご指摘を頂きました。
索引を作るなどの対策を検討中です。

それにしてもこの5年間、色んなことを取り上げました。
少し分類してみたのですが、一番多いのが、やはり色に関する
記事でした。23回取り上げています。
次に多いのが、ガラスの物性に関すること。
これは15回取り上げています。
ガラス原料そのものは、意外と少なくて10回でした。
歴史、技法、溶融に関するものが少ないので、これから
意識的に取り上げて行きたいと思います。

ガラスの歴史といえば、先日、国立新美術館で開催
されているルネ・ラリック展を観て来ました。(9月7日まで)
ルネ・ラリック(1860-1945)の会社は資本としては
一族の手は離れたものの現在も存続していて、アール・ヌーボー
の優雅なガラスなどを継続して製造販売しています。
ラリックのことは、このコラムでも少し取り上げたことが
あります。オパールという乳白色のオーナメントなどが
有名です。
このオパールという色は、ガラス成型時の熱の冷め具合で
乳白色の度合いが変わっていくので、そのムラが美しい
反面、コントロールが難しいという問題もあります。
また、800℃あたりの温度であまり長い間保持してしまうと
完全に失透してしまい、不透明のザラザラのガラスに
なりますので、キャスティングにはあまり向きません。
当社のビレット・シリーズにもオパールはありますが、
その点をご注意下さい。
吹きガラスにはとても相性がいいガラスですが。

それから、当社は前回少しお知らせしたガラス溶融に適した
Aスキガラス・フレークのサンプル出荷を開始しました。
カレットでの溶融は、バッチ溶融に比べコストは高くなりますが、
溶融時間が大幅に短縮され、溶融温度もバッチほど高くする必要
もありませんので、溶融炉の傷みが格段に抑えられます。
また燃料コストも当然ながら下がります。
またカンタルやエレマーなどの電気炉の場合、バッチ飛散
による発熱体のダメージもなくなります。
このフレーク・タイプは、これまでのAスキカレットBやSより
さらに溶融しやすく、バッチでの溶融でご不満な方は一度
テストされてはいかがでしょうか。
詳しくは、当社営業担当にご連絡頂ければ、対応させて頂きます。

今回は、あれこれシリーズを少し振り返りました。
これからも「あれこれ」色々な情報を発信していくつもりです。



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