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−続・ガラス原料あれこれ(53)−
 
[ガラス原料の品質管理U]

9月も、もうすぐおしまい。
今年の夏は酷暑でしたね。9月に入っても暑い日がありました。
でも、10月の衣替えが近づくと不思議なくらい、秋の気温になってきます。
自然はいつも律儀です。
でも人間が環境に優しくないと、自然も律儀で居られなくなってしまいます。

さて、今回のテーマは「ガラス原料の品質管理U」です。
以前取り上げたことがありますが、安定した良いガラス原料=バッチを
作る為には、品質管理はとても重要です。

まずガラスの品質を一定にするためには、何より原料の
品質を安定させることが大切です。
それには使用する珪砂やソーダ灰などの原料の品質が
安定していることが大前提となります。
また当然、バッチ製造の際に計量を正確に行うこと、混合を
きちんと行うことも重要です。

それから、当社はさまざまな種類の調合をしていますが、
ここで重要になってくるのが「製造ラインの清掃」です。
もし、バッチに必要以外の原料が混ざると(コンタミネーションと言います)
本来設計したものと違うガラスになってしまいます。
ですから、当社は一つの調合の製造から次の調合に切り替える時に、
「洗い」といって専用の珪砂で調合ライン全体をクリーニングします。
製造時間のロスとなりますが、コンタミネーションを防ぐ為には
とても重要な工程なのです。

ガラスの成分は我々が調合バッチを作る時点で一義的に
決定されますから、本当に注意しすぎることはないくらい
品質管理はきわめて重要なことなのです。
ですので、当社は上記のようにしてきちんと管理された調合バッチを
お客様に提供できるよう日々努力しております。
そして、お客様の確かな技術で溶融管理、成型管理をして頂くことで、
品質の安定したガラス製品が出来上がるということになります。

また、当社はISO9001を2004年に取得しました。
ISO9001の基本理念は継続的な改善を行うことによって
品質をさらに高めていくことにあります。
当社は、2004年以来、毎年の途中審査と3年ごとの本審査を経て、
日々、ISO9001の規定する品質管理の目標をクリアしてきております。

これからも常により良いガラス原料の生産が出来るように努力して参ります。
今後とも宜しくお願い致します。

今回は、ガラス原料の品質管理についてお話ししました。


 
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