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−続・ガラス原料あれこれ(39)−
 
[ガラス工芸と建築]

7月も最後になりました。
でも、関東はまだ梅雨明け宣言してませんね。
最近は天候不順の年が多くなりました。

今回のテーマは「ガラス工芸と建築」です。
ガラスと建築の結びつきを考えた場合、最初に出てくるのは
ステンドグラスではないでしょうか。
キリスト教会には必ず存在しているといっていいでしょう。
光を通した時のガラスの美しさを最初に私達に教えてくれたのは
教会のステンドグラスでした。
ガラスの一番いいところは、時間が絶っても色が褪せない、変化しない
ということです。ですから、古い教会のステンドグラスも出来た時の
鮮やかさを今でも保って、我々の眼を楽しませてくれるのですね。

日本では住宅にステンドグラスを使うケースは少ないですが、
欧米では比較的ポピュラーのようです。
やはりキリスト教の影響でしょうか?
しかし、最近では日本でも少しずつ増えてきました。
それからもうひとつ良く見かけるのが、ホールなどの公共建築
にあるガラスの壁画ですね。これはガラスのモザイク(小片)を
材料に使って絵を描く手法です。

さらに最近出てきたのは、ダルガラスという厚みが20〜30mm
のガラス板を使って、ステンドグラスのように壁に使用するケースです。
これだと、強度も出ますので建物の外壁にも使用できます。
また、このダルガラスを表札に使うケースも出てきました。
これって、かなり斬新で面白い方法ですね。
http://www.kent-design.jp/club-kent-index.html

それから昔からポピュラーなのは、ガラスブロック。
これは外壁に使用することで外からの光を室内に取り入れる
ことが出来、また強度も十分あるし、断熱性、遮音性、耐火性
にも優れているということで、ビル建築などにも使用されていますね。
最近では外国製のカラフルなガラスブロックも販売されて
いるようです。

あ、もちろん板ガラスも建築には絶対欠かせないものですね。
ガラス工芸といったニュアンスからは少しはずれますが、
板ガラスなしでは、家は建ちません。
最新のビルではむしろ外壁が全部板ガラスで
覆われたビルなんていうのも珍しくないですね。
余談ですが、昔はどうやって板ガラスを作ったかご存知ですか?
職人さんが、大きな球や円筒状のガラスを吹いて
それを切って板ガラスにしていたのです。
今は、溶けた錫のプールの上をガラスが通って
板ガラスになるんです。これもすごいですね。

当社もダルガラスを作る計画も持っています。
「和色」シリーズなどの日本独自の色彩感覚を
建築にも活かすことが出来ればいいなと思っています。

今回は「ガラス工芸と建築」でした。


 
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