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−続・ガラス原料あれこれ(17)−
 
[『焼き過ぎ』は禁物]

秋と言えば、秋刀魚ですね。
秋刀魚を七輪の炭火で焼いたら実においしいです。
でも焼き過ぎたら、黒こげになってしまいます。

実はガラスでも同じことが言えます。
ガラスは完全に溶かしてしまえば、何度でも再利用が出来る
非常に「環境に優しい」素材ですが、
(その割には、日本では欧米に比べガラス瓶などの
利用度が低過ぎると思います!)ガラスを成形する際などに
あまり何度も焼き過ぎるというのは、好ましいことではないのです。
(「続あれこれ13http://www.glass-kougeihiroba.jp/arekore/index19.html

軟化点(Aスキで670℃ぐらい)より高い温度で何度もガラスを
熱したり、その温度を長時間保ってしまうと、
ガラスは結晶を作ろうとする性質があるので、
せっかくのガラス状態が崩れガラスが変化してしまうことがあるのです。
特に、ギョク(不透明ガラス)系のガラスはこの現象が良く起こります。
またセレン赤やカドミ黄の場合にも起こりやすいです。
ですからセレン赤ギョクとかカドミ黄ギョクはまさに要注意!なのです。

ガラス工芸作家の方が大きな作品を作られる場合には
何度も炙り戻しする必要もあるでしょうが、この「焼き過ぎ」による
副作用(特に膨張係数が変わってしまうことによる割れ)
のことは常に留意しておく必要があります。
また大きな作品ですと徐冷も難しくなかなか歪も取れにくいので、
さらに割れのリスクは高まります。


 
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